財政再建への動き

破綻しかけている日本の財政を何とかしようという動きを見届ける
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国の借金は795兆円
 共同は9月22日に「国の借金795兆円」を配信。
 記事は、財務省が、国債や借入金など国の債務(借金)残高が今年6月末時点で795兆8338億円に上り、過去最大を更新したと22日に発表したと報じる。歳入不足を補う国債の大量発行が続いたことが響き、今年3月末より約14兆円増えたとのこと。国の借金は17年度の税収見込み額(約44兆円)の約18倍の規模で、国民1人当たり約631万円の借金を抱えている計算になり、危機的な財政状況をあらためて裏付けたと記事は伝える。今年3月末の地方の債務残高は204兆円程度と推計され、国と地方を合わせると借金残高は1000兆円規模に膨らむとか。国の債務残高は国債と政府の借入金のほか、短期的な資金繰りに使う政府短期証券(FB)の残高を合計するもので、内訳は、国債残高が640兆4002億円と、3月末よりに14兆369億円増加し、普通国債のうち10年以上の長期国債は324兆1447億円、2−6年の中期国債は138兆5291億円、1年以下の短期国債は47兆6512億円とのこと。一方、借入金は8480億円減って、58兆2642億円だったとか。
財政改革研究会の財政再建案は10月20日
 9月26日付け日本経済新聞朝刊2面の「財政再建、歳出削減が主」は、自民党の与謝野馨政調会長が25日のテレビ朝日番組で、17年度で16兆円に上る基礎的財政収支(プライマリーバランス)の赤字の解消について「例えばの話」としたうえで「7割ぐらいは(歳出)削減でやらなければいけない」との見通しを明らかにしたと報じる。残る3割は法人税、所得税、消費税、資産課税などの増税で対応するとしたとか。党財政改革研究会で10月20日をメドに財政再建案をまとめると強調したと記事は伝える。
平成の大合併で過疎地指定市町村人口が増加
 9月26日付け日本経済新聞朝刊25面に「「過疎地」国土の52%に、合併で増殖、地方債発行などで恩恵、財政バブルの指摘」の記事。
 記事は、市町村の行財政基盤の強化を狙って進む「平成の大合併」で、合併して人口は増えたのに過疎地域に転落する自治体が相次いでいる現象が起きていると報じる。過疎地に指定された自治体は「国の手厚い財政支援が受けられる」と歓迎するが、財政規律の面で不安視する声もあるとか。
財務大臣が就任後の記者会見で財政再建に意欲を示す
 毎日は9月21日に「<谷垣財務相>歳出改革路線を強化する姿勢を強調」〔三沢耕平〕を配信。
 記事は、谷垣禎一財務相が第3次小泉内閣発足後の会見で、「最大の使命である財政構造改革に手綱を緩めず取り組む。財政再建に向け大きな土台を固めた年と後世評価されるものに仕上げたい」と述べ、歳出改革路線を強化していく姿勢を強調したと報じる。当面の主要課題としては、医療費抑制や地方交付税改革などを挙げたとのこと。所得税と個人住民税を最大で年29万円軽減する定率減税については、「今年末の税制改正で決着をつけないといけない」と述べ、景気動向を見極めた上で全廃に踏み切る意向を改めて示したとか。消費税を含めた税制の抜本改革の必要性にも言及したとの由。
財務大臣が主計官会議で厳しい改革を指示
 NHKは9月22日に「財務相 歳出の徹底削減を指示」を配信。
 記事は、谷垣財務大臣が、22日の主計官会議で訓示して、衆議院選挙の結果は国民の財政構造改革への強い期待の表れだとして、来年度の予算編成では歳出を厳しく見直し削減に努めるよう指示したと報じる。訓示の中で、谷垣財務大臣は「選挙を通じて小泉政権は求心力を立て直し、予算編成にとっても追い風というか足場が固まったという面がある」と述べ、そのうえで「多くの国民からの財政構造改革への強い期待は、今までよりはるかに強くなっている。この期待に応えるために、来年度予算の編成では、医療制度改革や三位一体の改革、それに公務員制度の改革など、いずれも実行すれば血が出るような厳しい改革を、制度の根幹にかえって実行していくことが必要だ」と述べて、歳出と歳入の両面からの財政再建に向け、まずは来年度の予算編成で歳出を厳しく見直して削減に努めるよう各主計官に指示したと記事は伝える。
定率減税が19年度全廃の方向
 9月19日付け日本経済新聞朝刊1面に「定率減税2007年全廃、政府・与党方針――実質3兆3000億円増税」の記事。
 記事は、政府・与党が、所得税と個人住民税の税額の一定割合を差し引く定率減税を19年に全廃する方針を固めたと報じる。年末に決める与党の18年度税制改正大綱に盛り込むとのこと。景気は順調な回復傾向にあると判断、衆院選で与党が大勝したこともあり、当初想定した通りに実施することにしたと記事は伝える。全廃による国と地方の実質増税は3.3兆円となり、財政健全化に向けた増税路線に一段と踏み出すと記事は評する。