20日付け日経金融新聞9面に「フィリピン財政黒字に――4月、4年ぶり、徴税強化奏功」〔マニラ=石沢将門〕の記事。
記事は、フィリピン財務省が19日、4月の財政収支が33億ペソ(約66億円)と4年ぶりの黒字に転じたと発表したと報じる。記事は、プリシマ財務相が2月の就任以来取り組んできた徴税強化の効果が表れてきたためで、徴税の手を緩めなければ財政赤字の大幅な削減も可能になりそうだと評する。同財務相は就任直後に「税収を増やせなければ辞任する覚悟だ」と発言し、徴税の強化による財政赤字の削減を最重要課題に位置付け、これを受けて内国歳入庁が高額所得者の収入を細かくチェックして有名歌手などを相次いで脱税容疑で告発しているとのこと。7月には石油関連製品を付加価値税(VAT)の課税対象に加え、今年だけで300億ペソの追加税収を見込んでいるとか。
徴税強化で月間収支が黒字に転じるノビシロがあるというのはうらやましいし、付加価値税に対象外があるというのもうらやましい。